理学

ヒトは何をどう成し遂げてきたのか

未来百景 #08 ミッション:8ミニッツ
イメージ 「これは時間旅行ではない。時間の再分配だ。」
ある哲学者がいうには、わたしたちは実際には過去しか知覚していない。わたしたちが関わる対象すべてが、なんらかの記憶をまとってしまうからだ。だから現在もまた「過去」なのである。だとすると、幽閉された過去のなかで未来を抉(えぐ)り抜き、未来を知覚しようともがく男の姿が描かれる『ミッション:8ミニッツ』は、奇妙な映画なのかもしれない。
未来百景 #07 A.I.
イメージ 人間の生活を便利にする発明が生まれるとともに、それに対して警鐘を鳴らす声が同時に生まれることも、もはやお決まりとも言える。卑近な例で言えば、スマートフォンに対する依存性の懸念などが挙げられるだろう。しかしながら、いちど生まれた利便性は、手放すことは非常に難しい。結局のところ、普及とともに懸念の声も次第に下火になることが歴史の必然でもあろう。
未来百景 #06 インターステラー
イメージ 時間とは不可逆的で、かつ不変的なものだとわたしたちは信じている。時間は未来に向かってただ進んでいくものであり、60秒という時の長さはたとえ地球の裏側にあるブラジルにいたとしても同じだ。
未来百景 #05 君の名は。
イメージ 「昔々、あるところに銀河を旅する彗星がありました。彗星は地球の上空で離ればなれになると、片割れを地上に落として宇宙の彼方へと飛び去っていきました。その姿はまるで星回りの悪い恋人たちのようでした」 『君の名は。』で彗星はなぜ、1200年かけて再び糸守町へと還ってくるのか? 同作を貫く「組紐」のイメージから、そのストーリーに迫ります。
未来百景 #01 バック・トゥ・ザ・フューチャー
イメージ タイムトラベルをテーマにした作品は数多くあるが、昭和の終わりから平成の初めに青春時代を過ごした人であれば、真っ先に思い浮かぶのは『バック・トゥ・ザ・フューチャー(以下BTF)』だろう。1985年の「現在」から、1955年、2015年、そして1885年へと、時代を行き来する冒険に誰もが心を躍らせた。2015年10月21日にはBTFの「未来」がやって来たと話題になったが、現実はやはり、この名作には追いつけなかったようだ。作中に出てくる「乾燥機能付きの服」は発売されていないし、「雨の上がる時刻を秒単位で予測する天気予報」もない。そして何より、自動車はいまだに地面を走っている。

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人間と時間

人間と時間 #05 あなたにもわかる相対性理論
イメージ 「相対性理論」という言葉を聞いたことがない人は少ないだろう。それがドイツ生まれの物理学者、アインシュタインによるものだということも。しかし、どんなものかと聞かれると「……」となるのが実情ではないだろうか。そんな方に手に取ってほしいのが茂木健一郎著『あなたにもわかる相対性理論』(PHP研究所)だ。「アインシュタインの伝記を読んで科学者を志した」と語る著者が、相対性理論の骨格とアインシュタインの魅力を、タイトル通りわかりやすく教えてくれる。ここでは本書にある「時間の遅れ」についてご紹介しよう。
人間と時間 #01 大人の時間はなぜ短いのか
イメージ 年をとればとるほど、月日があっという間に過ぎていく。そんな「怪奇現象」に悩む大人はきっと多いことだろう。ついこの前正月だったのに、気づけば桜が散っていて、夏が来たと思ったら、紅葉の見頃が過ぎていて、え!もう除夜の鐘? 子供の頃の1年が「万里の長城」だとしたら、最近の1年は「歩道橋」くらいのものだ。年をとるわけである。同じ1年なのに、なぜ、これほどまで感じ方が違ってしまうのだろう。そんな疑問に答えてくれるのが、一川誠著『大人の時間はなぜ短いのか』である。