文学

人間と時間

人間と時間 #14 徒然草
イメージ 「つれづれなるままに、日暮らし硯に向かひて…」からはじまる『徒然草』は、吉田兼好が48、9歳の頃に書かれた随筆である。50歳手前の働き盛りなのに「つれづれ(=何もすることがない)」なんて……と思うかもしれないが、そこは今から700年も前のこと。当時の平均寿命がおよそ30歳だったことを考えると、50歳手前は立派な老境だといえる。兼好自身、「四十そこそこで死ぬのが無難」とまで言っているのだから、何もすることがなくても不思議ではない。
人間と時間 #12 失われた時を求めて
イメージ 時間について考えるのであれば、プルーストの『失われた時を求めて』をはずすわけにはいかない。すこし大げさに言えばそれは、聖書を読まずにキリスト教を理解しようとするようなものだ。とはいえ、『失われた時を求めて』はフランス語の原文で3千ページ以上、日本語訳では400字詰めの原稿用紙で1万枚以上の大作。そう簡単に読めるものではない。でも読みたい。せめて、大体どんな話かだけでも知りたい。鈴木道彦著『プルーストを読む―『失われた時を求めて』の世界』(集英社新書)は、そんなわがままに応えてくれる一冊だ。『失われた時を求めて』の個人全訳を完成した著者が、重要なテーマや登場人物について紹介・解説してくれる。
人間と時間 #09 「時間どろぼう」は何をぬすんだのか
イメージ 『モモ』はおそろしい物語である。そこに描かれているのは現代の社会そのものだ。効率を追い求めて想像力を失い、他人を思いやる心を忘れ、「いま」を楽しむことのできなくなった私たちひとりひとりだ。
人間と時間 #06 時よ、とどまれ、おまえはじつに美しい
イメージ 「時よ、とどまれ、おまえはじつに美しい」。 ゲーテ作 池内紀訳『ファウスト(集英社文庫)』を紹介するコラムです。管理される時間から、自ら生み出し構築する「時間」へ。JMAMのお届けするWebマガジン『時間デザイン』

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