生活

人間と時間

人間と時間 #15 生の短さについて
イメージ 人生は短い、とよく言われる。だから一日一日を大切に生きなさい、と。しかしまた、こうも言われる。人生は長い。だから一度や二度の失敗でくよくよせず、いろんなことをやってみなさい。いったい人生は短いのか、それとも長いのか。古代ローマの哲学者 セネカ(前4年頃~後65年)の答えはこうだ。
人間と時間 #13 スロー・イズ・ビューティフル
イメージ 「次にまいります3番線の電車は、途中駅混雑の影響で3分ほど遅れております。お急ぎのところ電車遅れまして、誠に申し訳ございません」 ため息をついてスマホを取り出し、「何してんだよ」と心の中でつぶやく。隣に並んでいるサラリーマンから舌打ちが聞こえる。毎日の生活で電車を利用している人なら、こんな体験は日常茶飯事だろう。電車やバスが遅れて嬉しい人はいない。それにしても私たちは、なぜ、こんなにイライラするのだろう。時間通り、計画通り、効率よく、なるべく早く……。そんな現代社会は私たちから何かを、人間としてとても大切な何かを奪ってしまったのではないだろうか。辻信一著『スロー・イズ・ビューティフル』(平凡社)は、そのことに気づかせてくれる一冊だ。
人間と時間 #11 ためにならない話
イメージ 私たちの日常は目的と手段でできている。金を稼ぐために働く。試験に合格するために勉強する。インスタにあげるために旅行に行く……。世の中の物事は必ず、ほかの何かの「ために」存在しているのだ。星新一のショートショートを読むと、そんな「常識」の怪しさに気づかされる。たとえばこんな話。
人間と時間 #10 生命はどう持続しているのか
イメージ あなたが応援しているチームのことを思い浮かべてみてほしい。野球でも、サッカーでも、アイドルグループでもいい。そのチームを好きな理由は何だろう。「好きな選手やメンバーがいるから」というのは、ひとつ、ありそうな答えだ。しかしどんな選手もいつかは引退するし、場合によっては別のチームから嫌いな選手が加入してくることもある。それでも私たちは、ふつう、そのチームのファンをやめることはない。ファンとはいったい何なのか、というのは置いといて、このチームで起きているのと同じようなことが、実は私たちの身体でも起きている。
人間と時間 #09 「時間どろぼう」は何をぬすんだのか
イメージ 『モモ』はおそろしい物語である。そこに描かれているのは現代の社会そのものだ。効率を追い求めて想像力を失い、他人を思いやる心を忘れ、「いま」を楽しむことのできなくなった私たちひとりひとりだ。
人間と時間 #08 LIFE SHIFT
イメージ 「いま50歳未満の日本人は、100年以上生きる時代、すなわち100年ライフを過ごすつもりでいた方がいい」。そう言われて、あなたはどう思うだろう。喜ばしさの一方、そこはかとない不安を覚えるのが正直なところではないだろうか。『LIFE SHIFT』(リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著 池村千秋訳 東洋経済新報社)は、そんな私たちに、100年ライフを生きる勇気とビジョンを与えてくれる。
人間と時間 #04 ゾウの時間 ネズミの時間
イメージ 哺乳類の心臓は、その「主」の種によらず、20億回打つと止まる。こんな話が好きな人にぜひ読んでもらいたいのが、サイズという視点から生物に迫る科学読み物の大ベストセラー、『ゾウの時間 ネズミの時間』(本川達雄著 中公新書)だ。
人間と時間 #02 自分の時間 ―1日24時間でどう生きるか―
イメージ こんなたとえ話がある。 ある朝ひとりの男があなたの前に現れ、お金の詰まったスーツケースを渡してこう告げる。「このお金をあなたに差し上げます。ただし、今日一日で使い切れなかった分はすべて没収します」。そう言われたら、誰もが必死になってこのお金を使い切ろうとするだろう。ではなぜ、私たちは、同じように消えてしまう「時間」を使い切ることなく、今日という日を終えてしまうのだろうか。

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