人間と時間

あまりにも身近で、普段はその存在について考えることもない「時間」。しかし、「時間とは何か」という問いは、古代ギリシャの時代から多くの学者・研究者が向き合ってきた難題中の難題です。
このコラムでは物理学、哲学、心理学、文化人類学といったさまざまな分野において時間をテーマとした書籍を取り上げ、その内容を紹介していくことで、人類の「未解決の難題」を複眼的に考察していきます。

人間と時間#05あなたにもわかる相対性理論
イメージ「相対性理論」という言葉を聞いたことがない人は少ないだろう。それがドイツ生まれの物理学者、アインシュタインによるものだということも。しかし、どんなものかと聞かれると「……」となるのが実情ではないだろうか。そんな方に手に取ってほしいのが茂木健一郎著『あなたにもわかる相対性理論』(PHP研究所)だ。「アインシュタインの伝記を読んで科学者を志した」と語る著者が、相対性理論の骨格とアインシュタインの魅力を、タイトル通りわかりやすく教えてくれる。ここでは本書にある「時間の遅れ」についてご紹介しよう。
人間と時間#04ゾウの時間 ネズミの時間
イメージ哺乳類の心臓は、その「主」の種によらず、20億回打つと止まる。こんな話が好きな人にぜひ読んでもらいたいのが、サイズという視点から生物に迫る科学読み物の大ベストセラー、『ゾウの時間 ネズミの時間』(本川達雄著 中公新書)だ。
人間と時間#03「時間」を哲学する ―過去はどこへ行ったのか―
イメージ過去はどこへ行ったのか? 21世紀の日本に、こんな疑問を持っている人がはたして何人いるだろう。このページを開いたのも何かのきっかけだと思って、10秒ほど考えてみてもらいたい。「どこへ行ったも何も過去は過ぎ去っているんだから、その記憶だけが頭の中にあるんじゃないの」といったあたりが、きっと、常識的な答えではないだろうか。これに対して本書の著者、哲学者の中島義道は「過去はどこへも行かない」と主張する。一体どういうことだろう。
人間と時間#02自分の時間 ―1日24時間でどう生きるか―
イメージこんなたとえ話がある。 ある朝ひとりの男があなたの前に現れ、お金の詰まったスーツケースを渡してこう告げる。「このお金をあなたに差し上げます。ただし、今日一日で使い切れなかった分はすべて没収します」。そう言われたら、誰もが必死になってこのお金を使い切ろうとするだろう。ではなぜ、私たちは、同じように消えてしまう「時間」を使い切ることなく、今日という日を終えてしまうのだろうか。
人間と時間#01大人の時間はなぜ短いのか
イメージ年をとればとるほど、月日があっという間に過ぎていく。そんな「怪奇現象」に悩む大人はきっと多いことだろう。ついこの前正月だったのに、気づけば桜が散っていて、夏が来たと思ったら、紅葉の見頃が過ぎていて、え!もう除夜の鐘? 子供の頃の1年が「万里の長城」だとしたら、最近の1年は「歩道橋」くらいのものだ。年をとるわけである。同じ1年なのに、なぜ、これほどまで感じ方が違ってしまうのだろう。そんな疑問に答えてくれるのが、一川誠著『大人の時間はなぜ短いのか』である。

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