私の時間デザイン

#01

メインビジュアル

アサヒグループホールディングス会長 泉谷直木氏時間は有限、かつ常に動いているもの。「時間デザイン」とは、時間を迎え撃ち、自らクリエイトすること。

変化の激しいビジネス環境の中で、経営トップとしてアサヒグループの事業を牽引する泉谷直木さん。多忙極まりない日々を送るなか、時間というものをどのようにとらえ、対応されているのか。ビジネスパーソンのトップだからこそ語れる「時間デザイン」の極意を伺った。

泉谷直木(いずみや・なおき)

1948年生まれ。京都府出身。72年京都産業大学法学部法律学科卒業後、アサヒビール入社。工場倉庫課、労組役員などを経て、95年に広報部長。経営企画部長、経営戦略部長などを経て、2003年取締役に就任。04年常務取締役、09年専務取締役を歴任し、10年代表取締役社長兼CEOに就任。11年に持ち株会社制への移行に伴い、アサヒグループホールディングス社長に就く。14年から社長兼CEOに。

自分の時間を主体的に
クリエイトする

最後に、「時間デザイン」という言葉について、どのようにお感じになられますか。

 時間は人から管理されるものではなく、自分が自由に使うもの。自分の時間をクリエイトすることが「時間デザイン」の 本質といえるでしょう。その相棒が手帳です。

 たとえば、手帳を見れば、その時々に抱えていた問題意識とそれについての回答が記されており、自分自身の「成長デザイン」の軌跡がわかります。また、人事異動にともなう「キャリアデザイン」や、仕事のコツを「ジョブデザイン」として書き留めることも可能です。さらに、日々の暮らし上の出来事を書き出す「生活デザイン」、一億総活躍時代にふさわしく、一生涯を記録する「生涯デザイン」、さらには、目標や夢、ビジョンを追いかけるための「グランドデザイン」を書き込むことができるのが手帳です。そして、手帳を相棒に、「成長デザイン」「キャリアデザイン」「ジョブデザイン」「生活デザイン」「生涯デザイン」「グランドデザイン」を実践。人間として、社会人として、過去を知り、現状を分析して、将来を洞察して成長し続ける人になることが、手帳の活かし方であり、「時間デザイン」の本質ではないでしょうか。

 時間は、水や空気と同じで、当たり前に存在すると思われています。しかし実際には、自らが主体的につくり出さなければ、流れ去ってしまうものです。情報社会が進展する現代は、時間が流れ去るスピードがどんどん速くなっています。人間に等しく与えられた時間というものをどれだけ濃くできるか。時間をデザインしようと思うなら、時間を迎え撃ち、自らの時間をクリエイトしていくことが大切です。

若者は夢にチャレンジするプロセスを大切に

高校生など若者に対しても「時間デザイン」を発信していきたいと思っていますが、何かメッセージをいただけますか。

 スキルや技術を積み上げるのではなく、将来や夢にチャレンジするプロセスを大切にするべきだと思います。つまり、自分がどういうキャリアを描きたいのか、それを考えてほしいのです。

成長するためにどう時間を使うか。これには深い意味がありそうですね。

そうです。手帳を使って成長デザイン、生活デザイン、生涯デザイン、グランドデザイン、キャリアデザインを描いて、人間として過去を知り、現状を分析して、将来を洞察して成長し続ける人になる。それが望ましいのではないでしょうか。

関連タグ

この記事をシェア

  • tweetする
  • シェア
INDEX