未来百景

19世紀にとっての20世紀、20世紀にとっての21世紀、そして21世紀にとっての……。いつの時代にあっても、「未来」は私たちの想像を掻き立てる最高の題材です。しかし、「未だ来たらず」と書く通り、人間の思い描く未来とは、たとえその時が訪れても決して実現することのない「パラレルワールド」なのかもしれません。ここでは、そんな「未来=パラレルワールド」をテーマにした作品を取り上げ、各クリエイターが「未来」や「時間」をどういうものとして捉え、また、それをどう描いてきたのかを考察します。

未来百景#01バック・トゥ・ザ・フューチャー
イメージタイムトラベルをテーマにした作品は数多くあるが、昭和の終わりから平成の初めに青春時代を過ごした人であれば、真っ先に思い浮かぶのは『バック・トゥ・ザ・フューチャー(以下BTF)』だろう。1985年の「現在」から、1955年、2015年、そして1885年へと、時代を行き来する冒険に誰もが心を躍らせ...