未来百景

19世紀にとっての20世紀、20世紀にとっての21世紀、そして21世紀にとっての……。いつの時代にあっても、「未来」は私たちの想像を掻き立てる最高の題材です。しかし、「未だ来たらず」と書く通り、人間の思い描く未来とは、たとえその時が訪れても決して実現することのない「パラレルワールド」なのかもしれません。ここでは、そんな「未来=パラレルワールド」をテーマにした作品を取り上げ、各クリエイターが「未来」や「時間」をどういうものとして捉え、また、それをどう描いてきたのかを考察します。

未来百景#03天使のくれた時間
イメージクリスマスの朝、気ままな独身生活を満喫する金融会社の社長ジャック・キャンベルが目を覚ますと、そこには、13年前に別れた恋人ケイトが眠っていた。寝室のドアが開き、プレゼントを手にした女の子が大はしゃぎでジャックに言う。「クリスマスおめでとう、パパ!」。もしもあの時、別の道を選んでいたら…。ニコラス・ケイジとティア・レオーニの演技が光る大人のファンタジー『天使のくれた時間』は、誰もが一度は考える「If」を表現した作品だ。
未来百景#02ブレードランナー
イメージ2019年、地球の環境は荒廃をきわめていた。空一面のスモッグが太陽をさえぎり、暗く沈んだ街には四六時中、酸性雨が降り続いている。人類を除く生物のほとんどは死に絶え、人々は別の惑星への移住に新たな希望を見出そうとしていた。そんな中、アメリカのタイレル社が人間そっくりのロボット(レプリカント)を開発。地球外基地での奴隷労働や他の惑星の探索などに使っていた。これが1982年公開のSF映画『ブレードランナー』の未来像だ。
未来百景#01バック・トゥ・ザ・フューチャー
イメージタイムトラベルをテーマにした作品は数多くあるが、昭和の終わりから平成の初めに青春時代を過ごした人であれば、真っ先に思い浮かぶのは『バック・トゥ・ザ・フューチャー(以下BTF)』だろう。1985年の「現在」から、1955年、2015年、そして1885年へと、時代を行き来する冒険に誰もが心を躍らせ...

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