拝啓 あの日の自分

あなたの「あの日」はいつですか。人生でいちばん泣いた、
いちばん嬉しかった、いちばん悩んだ、いちばん頑張った…、
そんなあの日に手紙を出すとしたら、いまのあなたは何を書きますか。
なぐさめ、警告、アドバイス、感謝。たとえ手紙は配達されなくても、
その言葉はきっと届きます。なぜって、「あの日の自分」は、
いまも、あなたの中にいるのですから。

著者イメージ

恩田 陸(おんだ・りく)

1964年、宮城県生まれ。
92年『六番目の小夜子』でデビュー。
2005年『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞および第2回本屋大賞を受賞。
06年『ユージニア』で第59回日本推理作家協会賞を受賞。
07年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞を受賞。
17年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、2017年本屋大賞を受賞。著書多数。

会社で働いていた頃の私へ

本を読む時間さえない毎日に疑問を感じながらも、
専業の作家でなんて、やっていけるわけがないと思っていた。
フリーになるのはたしかに大変だ。
仕事がもらえる確証はないし、自由すぎる時間がストレスになることもある。
でも、会社とは違って、自分がつくったものの責任を、
ぜんぶ自分で負うことができる。
書くことはいつも、苦しさと隣り合わせ。
この作品をちゃんと書き上げられるだろうか。その不安は、いまだって変わらない。
でも私は、のたうちながら、これからも書き続けるだろう。
それが私を育ててくれた、本への恩返しだから。サイン

あなたも、あの日の自分へ手紙を書いてみませんか?

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