“Time is Money”から
“Time is Life”へ

“Time is Money”という言葉は、一説によると、アメリカ合衆国建国の父 ベンジャミン・フランクリンによるものだそうです。時間の大切さをお金で表すところがいかにも「アメリカ」ですが、この言葉がアメリカ人のみならず、多くの日本人の勤労意欲を掻き立ててきたのは間違いないでしょう。しかし、21世紀になって20年が経とうかという現代の「時間」には、この言葉に収まりきらない「何か」があるように思えてなりません。

私が「時間(とき)デザイン」ということを考えるようになったのは、「手帳甲子園」※というイベントで、全国の高校生たちの手帳を目にしたのがきっかけです。カラフルなペンで書かれた予定、振り返りの言葉、自分なりの目標、イラストが添えられた夢、手の込んだ表紙の絵などを見ていると、「この子たちがしているのは時間の管理ではなく、時間のデザインではないか」という思いが湧いてきたのです。ある年の大会で優秀賞に輝いた女子生徒のスピーチは、今も耳に残っています。「私にはまだ将来の目標は見えません。でもいつか、それが見えたときに困らないよう、今日一日と向き合って生活しています」。その言葉に私は、時間とは「生きていること」そのものだと改めて気づかされたのです。手帳

弊社の前身である社団法人日本能率協会※は、産業界の生産性を上げるため、日本で初めて時刻の目盛が入った「能率手帳」を生み出しました。おかげさまで多くの方にご愛用いただき今日に至っておりますが、いつの間にか我々は「手帳をつくること」ばかりに捉われ、その根底にあるものを見失っていたようにも思います。「手帳甲子園」の高校生たちが教えてくれた通り、重要なのは一人ひとりの「生きること」であって、手帳はそのサポートをする道具の一つに過ぎません。であるなら、現代そしてこれからの社会にふさわしい「時間のあり方」を世に問うこともまた、私たちがやるべきことなのではないかと。

“Time is Money”から“Time is Life”へ。そして、「時間(じかん)管理」から「時間(とき)デザイン」へ。効率や生産性ばかりを追い求めてきた現代社会にとって、それは言葉でいうほど簡単ではないでしょう。私たち自身にも正直、それが具体的に何をすることなのか、はっきりと見えているわけではありません。しかし、いえ、だからこそ、自由で豊かな人生を望むすべての方とともに、この「パラダイム・シフト」に取り組んでいきたい。このサイトは、その挑戦の一つです。

※手帳甲子園:株式会社NOLTYプランナーズが主催するイベントで、「NOLTYスコラ」を活用いただいている中学生・高校生の使い方や書き方の優秀事例を表彰する大会。
※社団法人日本能率協会:経営革新の推進機関として日本の企業等の経営課題の支援をおこなう一般社団法人。弊社 株式会社日本能率協会マネジメントセンターは1991年に社団法人日本能率協会から分社いたしました。

張士洛時間デザイン研究所 所長
株式会社日本能率協会マネジメントセンター
代表取締役社長
張士洛

時間デザイン コンセプト経験から学び、
自ら望む未来をカタチ
にする。

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